家族が多くててもセミリタイアしたい

家族が多くてお金がかかるけど、自由な時間を作って生きていきたい

2016年の近代化前、かつての幸せの国から、毎日を楽しく生きるヒントをもらう『ブータン、これでいいのだ』

かつて、幸せの国、と呼ばれた国がありました。

中国とインドに挟まれた、ヒマラヤの小さな国、ブータンです。

どうして「幸せの国」と呼ばれていたのか、日本と何が違うのか、実際のところよくわかっていない方も、多いのではないでしょうか。

そんなブータンについ

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て知ることができるのが、この一冊、『ブータン、これでいいのだ』です。

実際にブータンに長期滞在し、勤務していた著者が、普段のブータンの生活から幸せのヒントを導き出します。

幸福を感じられない、毎日がぱっとしない、辛い、そんなとき、この本を開いてみてください。

ブータンの幸せに触れて、癒されてみませんか。

大忙しの長官は働きすぎ! 19時半まで働き詰め!「オフィスで働く人々

日本人の感覚からすると、19時半に帰宅、なんて仕事の終わりにしては早すぎる、と感じることでしょう。

早い時間から出勤しているか、というと、出勤時間は朝の9時、やはり驚くような早さではありません。

実はこれでも勤務時間は長い方で、普通は17時、冬なら16時に帰宅するのだそうです。


ブータンでは、早く帰った後の時間を、家族と過ごす時間にあてます。

それだけ、家族に重きを置いているからなんです。

『ブータン、これでいいのだ』を読むと、家族のつながりの強さ、その当たり前さに驚かされます。

気になる方は、ぜひ本書を読んでみてください。

日本との違いに、思わず笑みが溢れてしまうでしょう。

割り切る、許す、そして誇りは忘れない、だから自信を失わない「ブータン人気質」

著者は現地で暮らし、首相フェローとして働いていた御手洗瑞子さんです。

だからこそ、この本を通して、現地で暮らさないとわからないような「ブータン人気質」、についても知ることができます。

約束が守られなくても謝らない・許されるのがあたり前の文化、カメラを向けると物おじせずにポーズを撮る子供たち、予定のたたない工事計画。

良くも悪くもブータンらしい、「ブータン人気質」は、日常のさまざまな場面に転がっています。

御手洗瑞子さんは、そんな「ブータン人気質」を見つけ、考え、私たちに紹介してくれています。

自信を持って、毎日を生き生きと過ごしているブータン人の気質とは、一体どんなものなのか、ぜひ本書で確かめてみてください。

今より明日を楽しく生きるヒントが、「ブータン人気質」に隠れているのは間違いありません。

幸せ力が高いブータン人にあやかって「幸せに、なろう」

「幸せ力」とは、幸せを感じる力のことです。

『ブータン、これでいいのだ』を読むと、自分がいかに幸せに背を向けていたか、ということを思い知らされます。

同時に、遠いものと感じていた幸せを、手軽に拾い上げられる簡単で身近なものだと知ることができます。

ブータン人だって、仕事で理不尽な目に遭いますし、自分や身近な人の死に触れることもあります。

そこは日本人となんら変わりありません。

それでも幸せを感じていられるのは、「幸せ力」が強いからにほかなりません。

ブータン人の「幸せ力」、ぜひ本書で確かめてみてください。

まとめ

本書では、幸せの国、ブータンの文化や、そこに生きる人々、歴史、生活などについて、記されています。

ただし、一つ注意していただきたいのが、この本が2016年に書かれたものである、という点です。

ブータンは、年々近代化が進み、幸せの国ではなくなってきた、という話を聞きます。

スマホが普及したり、貧富の差が広がったり、失業、犯罪率上昇……などなど、社会問題に悩まされています。

『ブータン、これでいいのだ』は、近代化が始まったばかりの、まだ幸せの国だった頃のブータンを書いた本です。

この本には、どうしてブータンは変わってしまったのか、幸せの国になるにはどうしたらいいのか、についてのヒントも隠されています。

ブータンに興味がある方、幸せに興味がある方、どちらの方にも読んでもらいたい、永久保存版の本だ、と思います。

一度手にとってみて、ブータン、そして幸せについて考える、きっかけにしてみてください。