「マーケティング」っていう言葉は仕事をしているといたるところで聞くことがありますよね?
実際私もとても興味がありましたが、普段の仕事では学ぶ時間もなければいつもの方法を進めるだけで特に代わり映えのない日常を送っていることが多いです。
一方で、この商品をもっと効果的に売る方法はないのか。
各々が好き勝手に展開するのではなく、ちゃんと目的をもって売ることができているのか。
どこかで変えたいって思っている人もいるのではないでしょうか(筆者がその典型的な一人でした)
通信教育までは時間も金もないという方に、導入から漫画を交えてわかりやすく書いてくれているのが、この本になります。
率直にマーケティング未経験者が読んでみた感想を書いていこうと思います。
顧客視点マーケティングを実践!
この本では、マーケティングを行う際によく聞くペルソナ設定「架空のユーザー設定」や、カスタマージャーニー「人物像を設定し、行動、思考、感情などを分析したうえで、時系列で購入のシナリオを考える手法」のような、企業側で考えるユーザーのイメージではなく、N1分析と呼ばれる、実際のお客様をとことん掘り下げて販売や販売促進に効果的な方法を探していく方法を説明しています。
確かに架空の人物って何となくですが企業の都合のいい像になりがちですよね?
20〜30代で女性、よく運動していて汗をかく、ドリンクは甘いものが好きなど、何となく抽象的で良いイメージの人を作りがちです。
そういうところから、もう少し掘り下げられるような、実際の人物からニッチな情報でも引き出せるよう、実際の顧客に対して掘り下げていける方法をとっています。
理にかなっていますね。
自社商品の独自性と便益について考える
商品を作った時に、商品開発者から「うちの商品には〇〇が配合されているから、完全オリジナルだ!」のような言葉があり、それを理解しないまま営業が売ると、いったいこの商品は何がお客様にとっていいんだ?ってなりますよね。
販売していくうえで、他社商品にはないわが社の商品の「独自性」と、その商品が消費者にとって具体的なメリットとなるどんな「便益」があるのか、をきちんとまとまっているのを考えることが必要です。
とっても当たり前のことのように感じますが、販売に携わる企画者が商品のアイディア段階でそこまで考えているか、営業がそれについて理解しているか、プロジェクトとしてその「独自性」と「便益」をしっかり理解するのが必要です。
本書ではシャンプーを例に出しています。
独自性は「ノンシリコン」、便益は「まとまった髪が手に入る」です。
これを実際に欲しいと思う層が、広告展開するときに乖離しないようにすることが大事なんですね。
ほんの導入部分ですが、とても重要な要素をページ冒頭から読み取ることができるので、とてもおすすめです。
まとめ
私自身マーケティング経験0ですが、漫画で分かりやすく説明していることにより、とてもアウトプットがしやすいものになっています。
実際に漫画のシチュエーションのような会議を開き、同じようにスタッフと「独自性」、「便益」を話し合いました。
改めて話すとその商品に対する愛着を再認識するんですよね!
初めてのと書いてあるだけあってとても分かりやすく、読みやすい本です。
実践することに意義のあるマーケティングは、漫画のシチュエーションをまねしながらすぐにでも行動に移せるのがこの本のメリット、すでに私も商品展開でスタッフに恥ずかしながら説明に導入して、いい反応をもらっています。
これからマーケティングを始める方は、ぜひ、同じようなシチュエーションを作って、アウトプットの場を作ってみてはいかがですか?