岡山県の県庁所在地で、政令指定都市にも指定されている岡山市。人口・世帯数ともに増加傾向にあり、地方都市として発展を続けています。
そんな岡山市をはじめとした県内では、多様化した住民のニーズに応えるためにユニバーサルデザインを推進しています。
岡山県が推進する「おかやまユニバーサルデザイン」とは?
ユニバーサルデザインとは、年齢や性別、国籍、障がいの有無などに関わらず、誰もが安心して利用しやすいように作られたデザインのことです。バリアフリーとは違い、はじめから全ての人が利用しやすいように設計するというのが大きな特徴です。岡山県では「おかやまユニバーサルデザイン」としてまちづくりに反映するための活動を行っており、県内の自治体でも岡山市を中心にその動きが活発化しています。
岡山市立図書館はユニバーサルデザインを活かした設計になっている
岡山市立図書館は2004年に開館して以来、年間の来館者数・貸出冊数で頻繁に日本一を誇っています。デザイン性のあるシンプルで落ち着いた外観と開放的な空間が目を引く、近代的な設計となっています。
そして注目すべきは、館内のユニバーサルデザインです。例えばエントランスから閲覧室などは車いすでも可能なスロープや余裕のある通路幅、高さ調節のできるテーブルがあります。点字ブロックはもちろん、拡大読書機や対面朗読室などの設備、子連れでも利用しやすいトイレや授乳室の設置なども充実しています。必要なときは車いすやベビーカー、ブックカートを借りることもできます。
岡山市立図書館の優しい設計はさまざまな人に受け入れられている
ユニバーサルデザインは、それぞれの人の視点に立ってはじめて設計に活きてくると思います。多様な気持ちに寄り添えるからこそ、利用者も安心して気持ちよく過ごすことができます。
岡山市立図書館を先駆けとして、今後もさまざまな場所でユニバーサルデザインを活かした設計が岡山市では広がっていきそうですね。