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【福島県の新産業】医療機器に賭ける福島の熱意

福島県は行政を挙げて医療機器の推進に当たっている

福島県は、東日本大震災後、復興とともに医療機器の拠点として、その推進を行っています。
大手の医療機器メーカーが福島に拠点を構えているほか、精密機械メーカーや電気機器メーカー、金属加工メーカーが、各自の技術を医療機器のための技術に応用して、取り組んでいます。

その開発している製品は非常に多岐にわたり、医療用のロボット開発をはじめ、介護用の補助器具、がん治療製品部品等の素材加工、医療機器を制御するための電子部品、医療用内視鏡などその数は数えきれないほどです。
巨大な医療機器を開発する企業は少ないものの、医療機器の重要なパーツを製造する企業が多く、それらを行政が支援しているのが特徴です。

官民で支援する福島の医療機器の取り組み

福島の医療機器への取り組みとして官民による組織的な支援が挙げられます。
一般財団法人 ふくしま医療機器産業推進機構とふくしま医療機器開発支援センターが象徴的といえるでしょう。

一般財団法人 ふくしま医療機器産業推進機構は、医療機器開発に当たっての助言を行ったり、前臨床試験を通じた安全性評価、ビジネスマッチング等事業化支援を一体的に実施している組織で、福島県の行政とも深い関係にあります。
メディカルクリエーションふくしまと呼ばれるマッチングイベントを開催し、医療機器業界の活性化を試みてもいます。

一方、ふくしま医療機器開発支援センターは、医療機器の開発から事業化までを一体的に支援する国内初の施設です。
先ほどの組織が運営している施設の一つで、郡山市に拠点を置いています。
電気、物性、化学の分野の安全評価や生物学的安全性評価試験も実施できるなど画期的な施設として注目されています。
完成したものをすぐに臨床へ行かせるように医療関係者向け手術トレーニングなどの設備も備えており、開発から販売までではなく、実際の運用も試験できるというのも特徴といえるでしょう。
このような試みで医療機器分野における福島の存在感は徐々に増しています。