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音楽家から見た現代の音楽ビジネスについて

現代の音楽は「サブスクリプション」と呼ばれるデジタルで音楽を聴く時代と言われており、スマートフォンとイヤフォンがればどこでも音楽を聴けてしまいます。

 

CD離れと言われている現代ですが、米津玄師はアルバム「STRAY SHEEP」を150万枚も売り上げてしまい、乃木坂46はシングルですらミリオンを達成してしまっております。

 

本当に音楽の価値は落ちてしまっているのか?これらの音楽ビジネスについて音楽家からの視点を解説していきます。

 

乃木坂46ははなぜ売れる?

乃木坂46はCDに握手券が導入されており、一枚につき一人と握手ができる「全国握手会」や、通常盤を購入し推しメンとの握手券に応募して当たった人のみが握手できる「個別握手会」というものが存在し、熱烈なファンは握手ができる回数や確率を高めるために何枚もCDを購入します。

 

そのため人気メンバーが多ければ多いほどCDが売れる消費者の心理を熟知し戦略的なビジネスを展開しているのがよくわかります。

 

米津玄師はなぜ売れる?

米津玄師の音楽は「複雑」と「単純」を上手に使い分けているのがわかります。
大ヒットを記録したレモンのコード進行はかなり単純でわかりやすい王道のコードに少しテンションが加わったTHEJPOPの作りとなっております。

 

しかし2番のサビが終わった途端に「同主張転調」という転調手法で一気に曲の雰囲気をガラッと変えてしまうのです。

 

「LOSER」でもAメロはものすごく単純なコード進行とメロディー信仰なのですが、サビに入る瞬間に一気にスケールをガラッと変えてしまうのです。

この視聴者を突然裏切るテクニックが単調なJPOPを何倍も楽しませてくれる米津玄師の才能です。

 

米津玄師の「Lemon」

www.youtube.com

 

 

売れないミュージシャンの特徴は?

売れないミュージシャンは、才能がないわけではなく、ビジネス」という観点で音楽を見ていないだけです。

 

自分の好きなように音楽を作っていれば、音楽ビジネスで成功することはほぼ不可能ですが、それに生き甲斐を感じており、自分が辿ってきたルーツをリスペクトすることを大事にしております。

 

まとめ

自分にとって何が大切なのかは人それぞれ違い、音楽家やミュージシャンもそれは同じです。

 

売れる音楽をつくために魂を売り払い、ビジネスという観点で成功をすることが大切という人もいれば、どんなに時代の流れが変わろうともやりたい音楽をやり続けることが大切という人もたくさんいます。

 

しかし現代における音楽の価値は「売れているか売れていないか」という表面上の結果だけで評価をされてしまう世の中であることも事実であります。

 

これからの音楽業界は一人でも多くの人に「音楽の価値」を感じられるような工夫が必要だと思います。