中国地方最大の都市・広島を走る広島高速道路は、山陽自動車道などの高速自動車国道に比べて道路幅が狭く、一部に対面通行区間もあるなど、独特の構造を持つ自動車専用道路です。カーブや勾配も多いため、走行には十分な注意が必要です。広島高速5号線もその一つで、都市部の交通円滑化を目的に整備が進められています。今回はそんな5号線を中心に解説しましょう。
現在整備中！広島高速5号線とは？
現在整備が進められている広島高速5号線（東部線）は、広島市東区の温品町から東区二葉の里三丁目までを結ぶ、延長約4.0kmの自動車専用道路です。この路線は、広島高速1号線を介して山陽自動車道・広島東ICと接続し、広島駅周辺や広島空港へのアクセス性を大きく向上させます。全線にわたり暫定2車線（片側1車線・対面通行）で整備されており、今後の4車線化も視野に入れた構造となっているのも注目です。完成後は、広島市北東部の慢性的な交通渋滞の緩和に貢献するだけでなく、高速道路網の利便性や定時性の確保にも大きな役割を果たすと期待されています。
高速道路の規格とは？
高速道路は自動車が高速かつ安全に走行できるよう設計された専用道路です。立体交差や中央分離帯、広い路肩などが特徴で、最低速度や最高速度などの独自ルールもあります。一般道と異なり、信号や交差点がないため、長距離移動に適しています。ただし、料金が発生するため、利用にあたっては料金がいくらかかるのかといった点も注意するようにしましょう。
高速道路が抱える課題
高速道路は便利な一方で、老朽化や維持費の増大が課題となっています。また、地方部では利用者が少なく赤字運営に悩む路線も。さらに、建設費用や環境への影響、無料化の見通しが立たないことも社会的議論の対象となっています。さらに現在2,000キロメートルが未着工となっており、この未着工区間をどのように建設していくかが課題です。凍結するという意見や引き続き延伸するといった意見があります。
