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「ファンベースなひとたち」を読んでみた

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本屋さんのビジネス書コーナーをうろうろしていたら、おぐらなみさんのイラストと共に、ファンベース、という文字が目に飛び込んできました。

 

堅苦しいビジネス本も読むのですが、たまにはマンガっぽいのもいいかも。

と手に取ったこちらの本。

 

ペラペラ・・・と捲り始めたら面白い!!即購入しました。

 

ファンベースとは?を10の事例から紹介

この本で紹介されている「ファンベース」とは、”自社のサービスやブランドを愛してくれるファンを大切にし、そのファンをベースにして中長期的に売り上げや価値を上げていくこと”と定義されています。

 

一見すると「お客様第一主義」とか「カスタマーファースト」とか、どこの会社のホームページでも書いてあるなと思ってしまいがちですよね。


そうではなく、お客様の中でも、自社を心から愛してくれている存在を「ファン」と定義し、徹底してその対象に向き合うのがファンベースなのです。

 

言葉自体はスッと入ってくるので、わかりやすいのですが、でもやっぱり、わかったような、わからないような。


どう違うの?どんないいことがあるの?

けれど、大丈夫。


「ファンベースなひとたち」では読売ジャイアンツやカゴメなど、身近な企業を中心に、10社の事例が紹介されています。


マンガで程よくエッセンスが凝縮されていて、ファンベースについての理解を深めることができます。

 

何より、ファンベースを取り入れて働くみなさんが楽しそうで生き生きしていて(おぐらなみさんの絵がまたいい味を出しているんですよね)、「ファンベース、いいな」「やってみたいな」そんな気持ちになります。

 

マネするためのマニュアルではない

けれど、巻末にも書かれているのですが、決してこの本はファンベースのやり方のマニュアルではありません。

 

ファンはその会社ごとに違うから、アプローチの仕方は全然違う。


だからこそ、自分の会社のファンとは誰か、どんなふうに向き合うべきかを真摯に考えて向き合っていく必要があるのですね。

 

最近たくさん出ているビジネス本たちは、わかりやすく、「**しなさい」「**してはいけない」みたいに断言しているものが多いと思いませんか。


けれど、一見わかりやすいそういったノウハウを流用するのは簡単かもしれないけれど、結局定着しないものも多いと感じています。

 

「ファンベースなひとたち」は事例は紹介するものの、決して具体的に何をしたらいい、と指示をするようなことはしていません。


けれど、なぜか読み手をワクワクさせて、そしてやってみたい、どんなふうにやろうかな?と動き出したくなる、そんな本です。


そうやって企業の人たちが自分からやりたいと思って実践したファンベースな取り組みが広がったら、もっと面白い世の中になるのではと感じさせられました。


まとめ

企業で働いていると、時になんのためにこの商品作ってるんだっけ?とか、なんのためにこのサービス提供してるんだっけ?みたいに心が迷子になることがあると思います。

 

特に売り上げノルマみたいなものに追われているとそうなりがちですよね。

 

そんなとき「ファンベース」という考え方は、きっと原点に気付かされる、拠り所になるのではないかと感じました。

 

明日から働くことがなんだか楽しみになる、そんな元気がもらえる一冊です。